未完成トリコモナス
随想録
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洗足淳二にメロメロ
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2018623日(土)

 

「私だけのっ盗人(ぬすっと)」

 

めちゃくちゃやりたい

ぶっ壊したい

何もかも

モラル?常識〜♪

ぬるい奴らとは一言も口をききたくない

 

フロイトは正しい

リビドーこそすべて

 

いったい

去年マリエンバートで何があったって言うんだい

いったい

これから何がはじまるって言うんだい

何にもはじまりゃしねえよ

 

いまのオレには世界一物わかりが悪そうで、

ところが

クリを舐めたらどっこい

世界一物わかりがいい男がいるぜ

 

洗足の池をあっという間に血の池地獄に染めちまう

 

呼べよ

呼んでみろよ

呼べるものなら

 

あっはっは

 

手強いぜ

ならぬ算段さ・し・す・せ・そ

 

トイレットペーパーにしがみつく愚民たちよ

君たちはまったく間違っている

アヌスの可愛がり方を知らなさ過ぎるって

 

幸せのチャンス

アヌスを侮る奴らには絶対に掴めない幸せのチャンス

 

洗足淳二さまの菊の御門はすげえぜ〜

何ともいえぬ〜お澄まし顔

 

上品なんだよ〜

ジュンちゃんは。

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オアシス連載小説   グルマン道子   no.48
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   第48回「道に迷った道子ちゃん」       湯之町 とおる

 

2018620日(水)

 

88歳の処女との交流はいきなり満潮を迎えた。

その後のオダマキの心中、いかばかりか?

 

「オジちゃん!ここはどこ?」

 

道子だ。

オダマキに追憶の舌なめずりをゆっくりする暇も許さないラインが入ってきた。

 

道子からのラインは、付き合い始めた彼氏から送られて来たラブレターの転送で、

 

 道子様 

 お目覚め如何ですか?

 すべて初めてです!

 

と手紙は始まっていて、

いったい何が初めてなんだろう?と目を凝らすオダマキ。

 

 とてもセンシティブな刺激をもらって今日は朝から縁起がいいなあ〜!

 道子ちゃん、ありがとう。

ボクの致命的な弱点〜。

それはあまりにも蓄積が無いこと。

我が日本国の文化芸術の歴史、また世界の表現における趨勢に関してのファイルが余りにもなさ過ぎる。

道子ちゃんが次々にアップしてくれる作品情報が、

枯渇しかけているボクの表現シナプスに限りない刺激を与えてくれ、

そして腐りかかった感性を活性化してくれる。

とてもありがたく感謝してます。

ただ、ひとつ懸念すべきは、(あくまでも自分自身の問題であるわけですが、)

ボクは批評家ではなく発信者でありたい!

まったきオリジナリティ溢れる発信者でありたい!!

しかし、まったきオリジナリティなど

凡人であるボクなどにあろうはずがありません。

ボクはあからさまなエピゴーネン・模倣者、かっこ悪い二番煎じ。

そのことを内面的に自認しつつ

外に向けては独創あふれる発信者を装う欲望をどうしても抑えきれないのです。

生来こずるいボクは出自出典を隠しながら、

オリジナルの原っぱを勝手にでっち上げて、

そこで明るくリズミックなメロデイを奏でたいんです。 

せん無きこととは知りながら。

考えるに、数は僅少なれども、

この世にはとんでもない慧眼見巧者がいます。

その人たちの透徹した眼を誤魔化すことは

ボクのような稚拙な発信では到底出来ないのです。

いったいどうすればいいのでしょうか?

ボクはこうやって深刻に悩む振りをして

今日もまた哀しい道化者を演じる歓びと悲しみに浸るのです。

道子ちゃん、僕と一緒に迷子になってください。

 

オダマキは何がすべて初めてなのか?まったく分からない手紙を読み了えると、

すぐに道子に返信した。

 

「その男とは別れなさい!!!」        

                            (つづく)

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My LOST 父の日
category: - | author: gie-fujita

2018617日(日)

 

父は無口で、

夜が静まると火ばしで灰をかき回し

何かの文字を書いていた。

田んぼを耕し水を引き田植えが終わると

秋の収穫まで毎日田んぼの水回りを気にして夜中に出かけた。

 

農閑期になると

梢に積もる雪を払いに山に行って

お昼になると塩分多めの弁当を開いて

妻に感謝しながら空を見上げる木こりになった。

 

そんな父と二人きりで旅行をした。

昼過ぎに月岡ヘルスセンターに着くと

ボクはラーメンが食べたくなって父にねだった。

 

父が頼んだ筈のラーメンはなかなか出てこなかった。

つっつぁー(お父さんの新潟方言)ラーメンまだ?

とボクが父に訊くと

父は無言で床をじっと見つめるばかりであった。

 

夕方になった。

温泉には入ったが

ラーメンはとうとう食べられなかった。

 

夜遅く家に帰り、

ボクは母の胸に抱かれて、

ラーメンの話を母にした。

 

母は笑って、

金がなかったんだね〜

とだけ言ってボクを抱きしめた。

 

父は58

母は94で死んだ。

 

(杏さん、すみません!

 皆さんの投稿を読んでいたら

 急につぁあ〜つぁあ〜のことを思い出してしまいました。)

 

蟹江敬三さんの娘さん、杏さんのホームに初めて訪問したら、

父の日に因む多くの投稿がありました。

今日は父の日なのか!

 

ボクも父のことを書きたくなった。

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リリーフランキーの穢いケツは視たくなかった! ~「万引き家族」感想~
category: - | author: gie-fujita

「万引き家族」感想

 

2018616日(土)

 

「万引き家族」。

ボクは昨晩、松山の映画館で視ました。

勉強にはなりましたが、やはりダメでした。

 

是枝監督だからアレルギー的に拒否反応を示したわけでもありません。

構想10年、良くできた本だと感心はすれど、

描かれている閉塞感が無理につくられている感じがしてなりませんでした。

あそこに出ている役者がどんなに頑張っても

嘘っぽさから抜けきれておりません。

 

また、果たして、今、映画にリアリティを追求する必要はありや否や?

リアリティを追求するあまり作品が窮屈になっているように感じました。

生きづらい今日の日本の閉塞感を味わうなら

別に「万引き家族」を視なくても日常的に腐るほどそういう場面に出くわします。

 

安藤サクラの演技が高く評価されているようですが、

クールな距離感を持って体当たりしているのはわかりますが、

いくら彼女が普通の普通を演じようとしても

犬養毅の遺伝子が垣間見えて白けてしまいます。

ボクはやっぱりビジュアル的にどうしても彼女を受け付けられないのかもしれません。です。

 

大いなる偏見を承知でもうすこし言います。

是枝監督はやはり「幻の光」ですね〜。

それ以外はまったく心が動きません。

すべからく表現者は顔が命〜。

是枝監督の顔を知った途端に「幻の光」に感じ入ってしまった自分を悔やみました。

 

またカンヌの受賞コメント、

「足が震えた!」

にガックシ〜!

もう少しましなことを言って欲しかった!

 

すべての表現者は、

はたして作品をつくる必要があるのか真摯に自問自答すべきです。

 

作品をつくる意味は

仕事だから、それを生活の資としているから、

などと言うことを抜かす輩はまずもって作品をつくる資格はありません。

また自分という人間そのものが既に作品なのですから、

敢えて他の表現形態として作品をつくる必要があるのか?

そのへん、心底から問いかけせめぎあいをしないで安易に作品をつくっている連中ばかりです。

 

是枝はその最たる人物!

恥を知るべきです!

カンヌがどうした!

 

こんなことばっかり言っているから

オレには一人も友達いません。

人の揚げ足とりを生き甲斐にしているオレはホントにろくでもない愚劣なバカ者です!

 

PS

先程、某シネアスト(ママ)から私信が入ってきました。

 

閉塞感閉塞感!

って言うけど

最後はきっちり希望を描いているじゃないか!

 

だから、ダメなんだ!

 

と言ってやりました。

いい加減悪しきストーリー主義と訣別すべきだ!

と。

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グルマン道子    第47回「あなたは私の希望です〜!」の巻
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2018523日(水)

 

「おじちゃん、元気〜?」

しばらく音信のなかった道子から電話があった。

 

久し振りに聞く声には活力がぎっしり詰まっていて、

話はあちらこちらに目まぐるしく飛びからまり、

電話が終わったのは朝方だった。

 

道子の若いエネルギーは1日たりとも空白の日を寄せ付けなかったようだ。

前日の夜11時から、なんと7時間の長きに渡る話には幾人もの人間が登場して、

その登場人物たちがそれぞれ個別の事案に巻き込まれていて、

それらは互いに絶対繋がらないと思って聞いていたら、

最後の最後には見事に繋がって大団円になってしまって、

話をしている道子ですら何でそうなってしまったのか分からなかったのだから、ただ話を聞いているばかりのオダマキには到底分かろう筈はなかった。

 

いくらライン電話が只であるからと言って長いにも程がある。

 

話の中でひとつはっきりしたことがあった。

 

ついこの間、米寿を迎えた藤子ちゃんが87歳まで処女を守り通し、

88歳になったまさにその日の昼下がりに処女を捧げるに相応しい相手に巡り逢い、ことに及ぼうとした夜、

その相手は忽然と藤子ちゃんの前から姿を消し、

部屋の中には二十匹の蛇がとぐろをまいていたという事実。

 

しかし、こんな事実があったからといって

7時間に及ぶ道子の長い長い電話の最後が何故に大団円を迎えることになったのか?

その理由を知るよしは何処にもなかった。

 

                              (つづく)

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オアシス連載小説 第46回
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「アマンちゃん火星に帰る」の巻

                          湯之町とおる

 

2018418日(水)

 

四国は松山市の真ん中あたりにあるアーケード商店街を大街道(おおかいどう)と呼ぶようになったのはいつの頃からなのだろう?

 

オダマキはアマンとの待ち合わせの場所「アマンダ」で六杯目のコーヒーを飲みながら、

とりとめもなく

そんなことを考えていた。

 

約束の夜8時はとうに過ぎ、

今は真夜中の3時、閉店の時間が迫っていた。

 

火星からやって来たという女の子をアマンと呼ぶようになったのは、

最初に会った場所がアマンダというカフェだったから。

火星から地球人の色恋の実態調査にやって来たという女の子には名前がなかった。

 

あまりにも安直過ぎかな?

少しためらいながら、

「君の名前はアマン!どう?」

とオダマキが訊くと、異星人は

「アマンかあ〜。

いい名前ね!」

と気に入ってくれたのだった。

 

名前をつけると

すぐさま二人は河岸を変えることになるのだが、

たどり着いた部屋に入るとアマンは左右前後上下に身を翻しながら服を脱いでゆき、

「アマンには、あるべきところにあるべきものが無いのよ〜=」

と言うではないか。

 

オダマキは

七杯目のコーヒーをテイクアウトしてアマンダを出た。

 

携帯の着信音がなった。

「オジちゃん、アマンは火星に帰るわ、

 サヨウナラ〜」

 

                                     つづく

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未完成トリコモナス    ぺんだのまさじ
category: - | author: gie-fujita

2018年3月19日(月)            

 

            今朝の一句 

       皮かむり 人の迷惑  省みず

 

最近、つくづく思うんです。自分は精神的仮性包茎であると。

イタ・セクスアリス。

 

子供の頃から、ムキムキのぺんだのまさじにあこがれておりました。

(ぺんだのまさじ?

 逆読みすると、じさまのだんぺ!。

 生まれ故郷の新潟県南蒲原では、男根をダンペというんです。

 ペンダのまさじとは爺ちゃんのペニスのことですね。

 このぺんだのまさじのまえに、いとふかなかな、という接頭句がついていて、

 逆読みすると、じさまのだんぺなかなかふとい!となります。

 つまり、爺ちゃんの棹はなかなか太い!と言う意味ですね。)

 

二日前に昔からの親友を亡くしました。

ドンドン知り合いがおさらばしてゆきます。

我がダンペは友の訃報を受けるたびに嘆き哀しむんです。

 

却説。私は性的にまったくの晩生でありました。

射精の快感を知ったのは、二十歳を過ぎてからのことです。

場所は東京荻窪にある日経新聞の蛸部屋でした。

 

同僚の児島君に、藤田君はおぼこだねえ〜、とかなんとかいわれて、配達用の汚れた軍手でしこしこしごかれて、それはあっという間の出来事でした。

初めて放出した我がスペルマは虚空を切り裂いて天井まで飛んで行きました。

 

いったいこれは何なんだだだだだ?!!!。

そのとき、得体の知れぬ快感と同時に激しい痛みに襲われました。

ボクは完全包茎だったのです。

児島君の黒い軍手はボクのいたいけな息子の皮を無理クリに剥いてこの世のものとも思えぬ歓びと痛みを味あわせてくれたのでした。

まさに青天の霹靂でした。

 

その後、全くの皮かむりではアカンとおもい、何回かのオペをやりましたが、先生の腕が悪かったのか?いまだにあこがれのムキムキにはなれません。

中途半端のままなんです。

 

さてさて、本題に入ります。(前置き長い!)

最近、つくづく思うんです。

自分は精神的仮性包茎であると。

 

ここのところ、人間関係がギクシャクしてばっかり。

原因は自分の至らなさにあるんです。

人の気持ちを忖度することが出来ず、ないがしろにしてバッカリ。

これじゃあ、うまくいくはずありません。

 

体質的包茎は精神にも影響を及ぼすのか?

今この命題に答えを出すべく日夜考え込んでおります。

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啓蟄に 鼻くそほじって ひとひねり
category: - | author: gie-fujita

201836日(火)

 

新年を迎え、あんまり暇なんで、慣れない俳句や短歌、ひねってみました。

 

  1. まずは、元旦の句

 

   あけたぞと

   思ったとたんに

   お仕舞いだ

 

  1. 正月三が日の句

 

   餅食えば

   息もつまりし

   のどちんこ

 

  1. 大寒波の朝の句

 

  さむい寒い朝

  こころひとつで

  身は燃える

  

  1. 雪降る夜に

 

 ゴキブリが

 むずかりました

 雪の夜

 

  1. シナリオライター 早坂暁への追悼句

 

  スズメバチ

  この冬越せば

  はなへんろ

  

  1. 己の生き様をはかなんで

 

 死ぬ種を

 畑にまいて

 水やらず

 

なまくらに生きていればいるほど死ぬことを考えてしまいます。

死ぬ種には事欠かないのです。

でも、死ねないのです。

死ぬのが怖いから死ねないのではないのです。

ただ、ものぐさで不精な性格が災いして種に水をやらないので、

まいた種は発芽せずにすぐ枯れてしまうのです。

やっぱり、このまま無為徒食を続けて長生きするしかないのでしょうか?

 

  1. 確執の夜に

 

憎しみと

愛とはいつも

友達だ

 

  1. 節分前夜の句

 

  福と鬼

  ともに来い来い

  春も来い

 

  1. 20歳の女の子と出遭ってしまって

 

めくるめく

異星人との

ワンナイト

あとにもさきにも

愛のまぼろし

 

みなさん、ご報告いたします。

昨晩、不思議な物体が私の身体を襲ってきました。

まさにティム・バートンの「マーズ・アタック!」から抜け出してきたようなコメットさん。

何故かその異星人にはアマンという名前があり、アマンちゃん叫ぶんです。

じじい! もっと腰を振れ!! もっともっと!!!

 

訳も分からず真夜中に得体の知れない物体相手に激しく腰を振らされてしまって、朝起きたら私の大事なお腰はがくがくGackt

 

  1. 再び、確執の夜に

 

  人は皆

  善意と悪意

  併せ持つ

  虚実皮膜の

  ビンビン螺鈿

 

勝手に報告します。

ウサーマ・ビン・ラーディン 好きでした。

「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールと同じくらいに好きでした。

ウサーマに、もっともっとこの世のウサ晴らしをさせてあげたかった。

ビン・ラディ〜ンの善意を世界はもっと知るべきだった!

テロリストには悪意だけではない善意もあることを。

 

同じ一人の人間の心の中にある悪意と善意。

その相反する二律背反アンビバレントな感情のバランスが崩れている。

それは問題なのか?

モウマンタイ!!!

だって、人間だから〜!

 

  1. 諦めの深夜に

 

  またひとつ

  冥途の土産

  増えました

  丑三つ時の

  空砲三発

 

  1. 自己欺瞞に陥って

 

名ばかりの

映画かんとく

恥を知る

 

  1. 再び、自己欺瞞に陥って

 

  コツコツと

  恥骨たたいて

  恥を知る

 

  1. ある日曜日に

 

飛び撥ねて

ナメコおろしの

昼下がり

 

日曜日になると独り者の悲哀を噛みしめるんです。

炊き立ての白いご飯にナメコおろしをさくっとかけて浮世の憂さを飲み込んじゃうと、その後は無性に甘いものが欲しくなるんです。

 

ホットケーキを焼いて、この世の持てる男たちへのヤッカミをブツブツ呟きながら食べていると、

さらに寂しさ募ります。

 

嗚呼、もてたい もっともっと

女にも 男にも、、、、、。

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オアシス連載小説    グルマン道子
category: - | author: gie-fujita

  第44回 「アマンちゃん現る〜!」の巻    湯之町 とおる

 

2018220日(火)

 

本年度上半期・警視総監・情熱大陸賞・候補作 アマンです〜!

 

オダマキが扉を開けると幼くも可愛い女の子が立っていた。

胸に袈裟がけした長いタスキを読もうとすると、

 

ほんねんどかみはんき・けいしそうかん・じょうねつたいりくしょう・こうほさく

アマンです〜!

 

と今度はペッパー君みたいにしゃべる。

 

オダマキは何がなんだか分からないまま、しばらくアマンちゃんを見つめた。

アマンちゃんは手に一冊の本を持っていた。

「青鬼のふんどしを洗う女」。

 

「アマンちゃん!安吾好きなの〜?」

「ハイ、大好きです!」

 

青春時代、坂口安吾に傾倒私淑したオダマキはこの不思議な少女を家に招き入れた。

 

「アマンはね、地球人のセックス調査をするために火星から来たの。」

「その青鬼は?」

「アマンの教科書。メランコリアでインフォマニアックなアマン、

コレ読んで地球の男と女の色恋を勉強してるの。」

「そうなの」

「主に心理面をね」

そう言い終わるとアマンはいきなり

「わたし脱ぎます!」

といって、異星服を脱いだ。

オダマキがびっくっりしていると少女はくるりくるりと四回転して身体をさらした。

 

それはひとつの確かな眼福ではあったが、

あるべきところにあるべきものが無いことに気づいた瞬間、

オダマキはおののいた。                

 

                                                              (つづく)

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オアシス連載小説no.43.      グルマン道子
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         第43回「ここだけの話」の巻         湯之町 とおる          

 

2018122日(月)

 

オジさん!

お正月 お餅何個食べた?

道子は年の分だけ食べたよ〜!!!(23個)

 

オダマキは道子から送られてきたラインを読みながら、

もうそんな年になったのか、

という喜びと、

そういえば今年になってまだ餅を一個も食べてなかった、

という寂しさを共に感じて業務スーパーに向かっていた。

 

おい、元気かい?

 

この野太い声の主は?

と振り向くと

ルージュ色のボディをぴかぴかに光らせた車の窓から写楽の大首絵のような男がぬっと顔と手を出していた。

 

なんだ小池じゃないか!お前こそ元気か?

 

小池は遥かむかし、

大学時代の学生サークル「シュルレアリスム研究会」の朋友で、

ダダからシュルへと流れていく芸術思潮の歴史を一緒にひもとき、絵画、演劇、映画、音楽、文学、革命、果ては性のカテゴリーまで自由奔放に渉猟しあった同士であり、

長野の殿様の家系を出自とする小池は、田舎から送られてくる潤沢な仕送りのほとんど全てをその研究のために蕩尽した。

 

「シュルレアリスム宣言」の著者アンドレ・ブルトンの書斎に異常な執着を持った小池は、

ブルトンとまったく同じ書斎を自分の住む一軒家の一室を改装コンプリートしてつくり、

ある日の真夜中、サークル仲間13人を呼び集め、

「ルイ・アラゴンとブルトンの決裂はなぜ起きたか?

 それは単に彼らの共産党への距離感の問題だけではなかった。

 実は、ここだけの話!と言ってアラゴンがブルトンにしゃべったことを

 ブルトンがすぐにロベール・デスノスに告げたことが原因だった!!!」

という自説を夜が明けてもなお滔々と陳述した。

 

ここだけの話は、そう言って相手に釘を刺してしゃべり出した途端に、ここだけの話でなくなってしまうことを

オダマキは今までの長い人生の中で幾度も味わったが、

その教訓をいつ道子に開陳してあげようかと思案しながら餅を一度に三個ほおばった。

餅はオダマキの真っ赤なのどちんこに執拗に絡み付いて胃の腑へと落ちていく。

 

ピンポーン〜!

玄関のベルが鳴った。誰だろう?               

                                  (つづく)

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